シックハウスガスの分解能力。

最近の住宅は密閉性が大変良くなり、冷暖房効率の良い省エネルギー型となっています。
その反面、昔の和風住宅の自然喚起で、1時間に部屋の空気が3〜4回換気されていましたが最近の住宅では、1時間に0.5回(2時間でやっと1回)というように部屋の空気が入れ替わりにくくなっています。
その為、室内の空気が建材や内装材から、さまざまな化学物質の放出によって汚染されています。
それによって、シックハウス症候群や化学物質過敏症が大きな問題となっています。
光触媒は、有機化学物質を分解し、無害化しますので室内環境を浄化することができます。

住宅建材などが由来の主な室内・環境汚染物質
発生源 汚染物質
合板類(押し入れ、天井、壁、家具、床など) 接着剤(ホルムアルデヒド)、防虫剤(フェニトロチオン、ホキシム等)、防腐剤(CCA(クロム・銅・ヒ素化合物混合剤))
壁紙・塗料 可塑剤(フタル酸エステル、DOP、DBPなど)、溶剤(トルエン、酢酸エチルなど)、難燃剤(TCEP)、接着剤(未反応ホルムアルデヒド)など
畳・床 畳用防虫剤(フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノン、ナフタリン)、塩ビ樹脂床材(フタル酸エステル、DOP、DBPなど)、集積材用接着剤(ホルムアルデヒド)
じゅうたん 防虫剤(ダイアジノン、フェニトロチオン、ディートなど)
床下・土台 シロアリ駆除防虫剤(クロルピリオス、ホキシム、バスタ、トリクロルフォンピリダフォンチオン、S-421など)、防腐剤(クレオソート、CCA)、有機溶剤
耐火・断熱材 アスペスト、ガラス繊維、フロン

 雑菌やカビの繁殖を防止する『抗菌性』。

光触媒によって生じる“OHラジカル”の酸化力は非常に強力(塩素の2倍)で、金の細胞内の補酸素や呼吸系に作用する酵素などを破壊し、菌やカビの繁殖を止めることができます。
更に、菌やカビのエサとなる有機物の分解や、菌やカビの出す毒素も分解できます。

 悪臭を分解・除去する『脱臭性』。 
 
脱臭は光触媒の応用分野の中でも最も利用目的の多いものです。それは脱臭では微量の物質を分解すればよいためです。
メカニズムは前述のように、臭いの元となる物質を分解する能力があるからです。
人間の鼻の感度で“臭い”物質を、“臭くない”境界までもってくるのに処理しなければならない分子の数はごく少数で済むからです。

臭い物質とその関値
臭い物質 臭気 関値
アンモニア NH3 強刺激臭 1.5
アセトアルデヒド CH3CHO 刺激臭 1.5×10^3
硫化水素 H2S 腐卵臭 4.1×10^4
メチルメルカブタン CH4S ニンニク臭 7.0×10^5
トリメチルアミン (CH3)3N 腐敗魚臭 2.7×10^5
スカトール C9H9N 糞尿臭 5.6×10^6

 セルフクリーニング性能の『防汚性』と『防曇性』。 

光触媒の表面塗装により、有機物の汚れを分解することによって、汚れにくくします。
特に、少しずつ付着していく油汚れや、タバコのヤニなどには高い効果があります。
また、建物の外壁や車などの汚れのはげしいところに光触媒をコーティングした場合は、汚れの全てを分解しきれなくても“酸化チタン”であれば“超親水性”があるので、放水や雨で洗い流され易くなります。
これは、有機物が他の砂やホコリなどの無機質(これは分解不可)の接着剤がわりになって付着しているので、その有機物が分解されれば、接着力が無くなり、洗い流れ易くなるということです。
雨でもOKなので、「セルフクリーニング」の性能が出ます。
また、大気汚染物質である、窒素酸化物や硫黄化酸化物を硝酸イオンや硫酸イオンに酸化することができます。(雨などで洗い流されても無害です。)
従って、環境改善にも一役たつことにもなります。
更に、鏡やガラスに塗布しても、“超親水性”があるので、極小の小玉も発生しませんので、曇りにくくなります。汚れると、疎水性の物質が付着し、接触角が増加して曇り始めます。
但し、そこに光が照射されれば付着した疎水性物質を分解しますので元の“超親水性”が復活して再度曇りにくくなります。